借金問題全般のよくあるご質問
債務整理をした方がよい目安について教えてください
毎月の借金返済が苦しい状況にある方、返済を通常通り続けられている方、さまざまな方がいらっしゃいます。
また、債務整理を行うと、信用情報機関に登録されるため、新たな借り入れやクレジットカードを作ることが困難になります。
そのため、債務整理するかどうか判断に迷っている方も多いと思います。
実は、「借金が〇〇万円になったら債務整理を検討した方がよい」という目安はありません。
借金の総額が大きくても、毎月の返済に充てられる金額(返済原資)が多い方もいますし、借金の総額が少なくても、返済原資が少なくて返済できない方もいます。一人ひとりの生活や家計の状況によって異なります。
ですから、借金返済が苦しいのであれば、そのタイミングで債務整理を検討してよいのです。
ただし、債務整理をした方がよい危険信号というのはあります。
このサインを見逃すと、借り入れと返済を繰り返す自転車操業に陥っていたり、借金の総額が雪だるま式に膨らんだりして、借金問題がどんどん深刻化していきます。
気が付けば、債務整理の選択肢が自己破産しかなかったという場合もありえます。
危険信号(1)すでに返済を延滞している、今月の返済ができない
収支のバランスが崩れていますので、今後の状況が悪化していく可能性があります。
督促状が自宅に届くようになりますし、勤務先にまで電話がかかってくることもあります。
また、利息に加えて遅延損害金が付加されますので、借金の総額はさらに増えます。
そのまま放置していると、カードは利用停止となり、新たな借り入れができなくなります。
残高を一括請求されたり、最悪の場合、裁判を起こされて給与を差し押さえられる危険性もあります。
危険信号(2)借金の総額が年収の1/3になりそう
消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業者には、多重債務を防止するため、年収の3分の1を超えて貸し付けてはならないという総量規制が導入されています。
たとえば、年収が360万円の方であれば、合計で120万円までしか借りられません。
借金の総額と自身の年収とを比べてみて、借金の総額が年収の1/3になりそうであれば、返済が困難になってきていると思われます。
危険信号(3)自転車操業に陥っている
ある消費者金融への返済を延滞させないために、別の消費者金融から借り入れするようなことを繰り返している場合、すでに自転車操業の悪循環に陥っています。
これは借金総額がさらに膨らむだけの大変に危険な状態であり、根本的な問題の解決になりません。
いずれ、審査が通らず新たな借り入れができなくなり、最悪の場合、闇金(ヤミ金)などの違法業者に手を出してしまう危険性もあります。
危険信号(4)債権回収会社から督促状が届いている
消費者金融やクレジットカード会社、銀行などお金を借りた金融機関からの督促を無視していると、債権回収会社に回収を委託されたり、債権譲渡されたりすることがあります。
そして、債権回収会社からの督促状を放置しておくと、裁判所に対して訴訟を提起されて判決を取得されてしまう可能性があります。
最悪の場合、判決にもとづいて、勤務先の会社に給与の差し押さえ命令が届き、あなたの給与が差し押さえられる危険性もあります。
危険信号(5)毎月返済しているのに、借金の金額が減らない
特に、毎月の返済をリボ払いにしていた場合、返済額が利息の支払いに充てられるため、元金が一向に減りません。
たとえば、20万円を借りて、毎月5,000円ずつ1年間返済した場合、元金は26,000円程度しか減っていません。
このような状況で、たとえ少額でも新たな借り入れを追加すれば、さらに元金は減らなくなり、完済できる日はさらに遠のきます。
ご自身の返済記録を見直し、元金が一向に減っていないのであれば、債務整理を検討しましょう。
以上のような場合は、すぐに弁護士に債務整理の相談をすることをお勧めします。
実際に債務整理を依頼しなくても、今のご自身の状況について借金問題の専門家からアドバイスをもらうだけでも価値があります。
弁護士法人アドバンスでは、借金問題・債務整理に関するご相談は何度でも無料です。